特殊車両申請が必要になる重量基準とは

特殊車両通行許可の申請が必要かどうかは、車両の重量で決まります。

道路法では、車両総重量・軸重・輪荷重の3つの基準が定められており、いずれか1つでも超えていれば申請が必要です。基準を超えたまま無許可で通行すると、道路法違反として罰則の対象になります。

この記事では、特殊車両申請の重量基準を詳しく解説し、判定方法から申請手順まで、行政書士の視点でわかりやすく説明します。申請を急いでいる方、手続きに不安がある方は、ぜひ最後までお読みください。

特殊車両の重量基準を確認する行政書士重量条件の確認から申請まで丸ごと任せる(代行相談)

車両総重量・軸重・輪荷重の基準値

特殊車両通行許可の判定では、3つの重量基準を確認します。

車両総重量の基準

車両総重量とは、車両本体の重量に積載物と乗員を加えた総重量のことです。

一般的制限値は20トンまで。これを超えると特殊車両通行許可が必要になります。大型トラックやトレーラーを使う運送業では、積載量次第で簡単に超過するため、事前確認が欠かせません。

軸重の基準

軸重とは、車軸1本あたりにかかる重量です。

一般的制限値は10トンまで。隣り合う車軸の間隔が1.8メートル未満の場合は、隣接軸重として18トン(隣り合う車軸の合計)または19トン(隣り合う3軸の合計)の基準が適用されます。軸重は車両の構造と積載バランスで変わるため、積み方にも注意が必要です。

輪荷重の基準

輪荷重とは、タイヤ1本あたりにかかる重量です。

一般的制限値は5トンまで。複輪(ダブルタイヤ)の場合でも、片側のタイヤ1本で5トンを超えると基準超過になります。輪荷重は軸重から計算で求めるため、軸重が基準内でも輪荷重が超過するケースがあります。

トラックの車両総重量と軸重を測定する様子重量基準の判定方法

重量基準を正確に判定するには、車検証と積載物の重量を確認します。

車検証で確認する項目

車検証には、車両総重量・車両重量・最大積載量が記載されています。

車両総重量は、車両重量に最大積載量と乗車定員×55kgを加えた数値です。車検証の記載内容をもとに、実際の積載物を加えた総重量を計算します。積載量が変動する場合は、最大積載時の重量で判定してください。

軸重と輪荷重の計算方法

軸重は、車両総重量を車軸の配置と荷重配分で按分して算出します。

輪荷重は、軸重をタイヤの本数で割って計算します。複輪の場合は、片側のタイヤ1本あたりの荷重を確認してください。計算が複雑な場合は、車両メーカーや専門家に相談するのが確実です。

積載物の重量確認

積載物の重量は、実測するか、荷主から提供される資料で確認します。

建設機械や鉄骨など、重量物を運ぶ場合は、積載物の仕様書やカタログで重量を確認してください。重量が不明な場合は、荷主に問い合わせるか、トラックスケールで実測します。

車検証と積載物の重量を確認する作業重量条件の確認から申請まで丸ごと任せる(代行相談)

特殊車両通行許可申請に必要な書類

申請には、車両情報・通行経路・積載物の情報が必要です。

車両に関する書類

車検証のコピーが必須です。

車両の諸元表や構造図が必要になる場合もあります。車両メーカーから提供される資料を事前に準備してください。車両が複数台ある場合は、すべての車検証を用意します。

通行経路に関する書類

出発地から目的地までの経路図が必要です。

経路図には、通行する道路の名称と距離を明記します。複数の経路を申請する場合は、それぞれの経路図を作成してください。経路図は、国土地理院の地図や道路地図を使って作成します。

積載物に関する書類

積載物の種類・寸法・重量を記載した書類が必要です。

建設機械や特殊な貨物の場合は、仕様書やカタログを添付します。積載物の形状が特殊な場合は、写真や図面を追加で提出することがあります。

委任状

行政書士に申請を依頼する場合は、委任状が必要です。

委任状には、申請者の氏名・住所・押印が必要です。委任状の書式は、申請先の道路管理者や行政書士事務所から提供されます。

特殊車両通行許可申請に必要な書類一式オンライン申請の手順

特殊車両通行許可は、オンライン申請システムを使って申請できます。

オンライン申請システムの登録

まず、特殊車両通行許可オンライン申請システムにユーザー登録します。

登録には、事業者情報と担当者情報が必要です。登録完了後、ログインIDとパスワードが発行されます。初回登録には数日かかる場合があるため、余裕を持って準備してください。

申請情報の入力

システムにログイン後、車両情報・通行経路・積載物の情報を入力します。

入力項目は、車両の諸元・通行経路の詳細・積載物の種類と重量です。入力内容に誤りがあると、審査が遅れたり、差し戻しになったりするため、慎重に確認してください。

書類のアップロード

車検証や経路図など、必要な書類をPDFファイルでアップロードします。

ファイルサイズや形式に制限があるため、事前に確認してください。書類の不備があると、追加提出を求められることがあります。

申請の送信と手数料の納付

入力内容を確認後、申請を送信します。

申請後、手数料の納付書が発行されます。手数料は、申請車両台数と経路数に応じて計算されます。納付後、審査が開始されます。

オンライン申請システムの画面操作申請から許可証発行までの流れと期間

申請から許可証が発行されるまでの期間は、内容によって異なります。

審査期間の目安

一般的には、3日から40日程度です。

通行経路が複雑な場合や、特別な審査が必要な場合は、さらに時間がかかることがあります。急ぎの場合は、申請前に道路管理者や行政書士に相談してください。

審査の流れ

申請後、道路管理者が車両と経路の安全性を審査します。

審査では、道路の幅員・橋梁の耐荷重・トンネルの高さなどが確認されます。審査の過程で、経路の一部が通行不可と判断される場合があります。その場合は、経路変更や迂回の調整が必要です。

許可証の受け取り

審査が完了すると、許可証が発行されます。

オンライン申請の場合は、システムから許可証をダウンロードできます。郵送申請の場合は、許可証が郵送されます。許可証は、車両に携行して通行してください。

特殊車両通行許可証を受け取る様子重量条件の確認から申請まで丸ごと任せる(代行相談)

重量超過時の対応策

重量基準を超える場合でも、適切な対応で通行許可を取得できます。

経路の見直し

通行できない道路がある場合は、迂回経路を検討します。

迂回経路を設定することで、許可が取得できる場合があります。経路の見直しは、道路管理者や行政書士に相談してください。

積載量の調整

積載量を減らすことで、重量基準内に収める方法もあります。

複数回に分けて運搬するか、軽量な車両を使うことで対応できます。ただし、運搬回数が増えるとコストがかかるため、事前に荷主と調整してください。

特殊な車両の使用

重量物専用のトレーラーや特殊車両を使う方法もあります。

車両の構造によっては、軸重や輪荷重を分散できるため、基準内に収まる場合があります。車両の選定は、専門業者に相談してください。

申請代行サービスの活用

特殊車両通行許可の申請は、手続きが複雑で時間がかかります。

申請代行のメリット

行政書士に依頼すれば、必要書類の整理から申請まで任せられます。

申請内容の確認や経路の調整も代行するため、差し戻しのリスクを減らせます。急ぎの場合でも、最短で申請を進められます。

エクリ行政書士事務所のサービス

エクリ行政書士事務所は、特殊車両通行許可に特化した事務所です。

初回相談は無料で、要件診断や各種相談を受け付けています。料金は明朗会計で、事前に見積もりを提示します。追加料金は発生しないため、安心して依頼できます。新規申請は13,200円(税込)、1台につき2経路(往復)の料金です。

土日祝日や夜間の問い合わせにも対応しており、メールまたはLINEで相談内容を受け付けています。申請から許可証発行までの期間は、内容によって異なりますが、目安として3日から40日程度です。

まとめ

特殊車両通行許可の申請は、重量基準の正確な判定から始まります。

車両総重量・軸重・輪荷重のいずれか1つでも基準を超えていれば、申請が必要です。申請には、車検証・経路図・積載物の情報が必要で、オンライン申請システムを使えば、自宅や事務所から手続きできます。

申請内容に不備があると、審査が遅れたり、差し戻しになったりするため、事前の確認が重要です。手続きに不安がある場合や、申請を急いでいる場合は、行政書士に相談してください。エクリ行政書士事務所では、必要事項の整理から申請まで、全力でサポートします。

許可取得を急いでいる方、手続きに時間を割けない方は、ぜひお問い合わせください。

投稿者プロフィール

高山 秀康
高山 秀康エクリ行政書士事務所