特車許可の料金が、いくらかかるのか分からない。
そんな不安を抱えたまま、荷主や元請からの許可取得要請に追われている経営者の方は少なくありません。「とりあえず調べてみたけど、手数料なのか報酬なのか、何がどう違うのかさっぱり」という声を、相談の場でも頻繁に耳にします。
この記事では、特殊車両通行許可(特車許可)にかかる費用の全体像を整理します。申請手数料の計算方法から、行政書士への代行費用の相場、費用を抑えるコツ、そして安心して依頼できる事務所の選び方まで、順を追って解説します。初めて申請を検討している方も、更新や変更を控えている方も、ぜひ最後まで読んでください。
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特車許可の料金は「2種類」ある
まず結論から言います。
特車許可にかかる費用は、大きく分けて2種類です。
- ①道路管理者への通行手数料(行政に支払う実費)
- ②行政書士への代行報酬(申請を依頼する場合のみ発生)
この2つを混同してしまうと、見積もりを見たときに「思ったより高い」「何の費用か分からない」という混乱が生じます。それぞれの内容を正確に把握しておくことが、費用管理の第一歩です。
自分で申請する場合は①のみ。行政書士に依頼する場合は①+②の合計が総費用になります。どちらが自社に合っているかは、申請の複雑さや担当者の工数を踏まえて判断してください。
道路管理者への通行手数料の計算方法
通行手数料は、道路法に基づいて定められた公的な費用です。
基本の計算式
計算式はシンプルです。
- 申請車両台数 × 申請経路数 × 200円
ここで注意が必要なのが「経路数」の数え方です。往復で申請する場合、往路と復路でそれぞれ1経路とカウントされます。つまり往復申請は、片道申請の2倍の経路数になります。
具体的な計算例
たとえば、車両3台・往復8経路(片道4経路)で申請する場合を考えます。
- 片道申請の場合:3台 × 4経路 × 200円 = 2,400円
- 往復申請の場合:3台 × 8経路 × 200円 = 4,800円
往復申請にすると手数料が倍になることが分かります。経路数が増えるほど手数料も比例して増加するため、申請前に経路数の見積もりを正確に把握しておくことが重要です。
なお、この手数料は許可が下りた後に納付書が郵送されてきます。許可証発行と同時に支払うのではなく、後日届く納付書で支払う流れになっています。
出典
国土交通省中部地方整備局 名古屋国道事務所「特殊車両通行許可申請」
より作成
申請種別ごとの代行費用相場
行政書士に依頼する場合の報酬は、申請の種類によって異なります。
ここでは、エクリ行政書士事務所の料金体系を基準に、各申請の費用を整理します。
新規申請の費用
13,200円(税込)が基本料金です。
これは1台・2経路(往復)分の料金です。初めて特車許可を取得する場合に適用されます。車両台数や経路数が増える場合は、追加料金が発生します。
- 車両追加:1台につき 3,300円(税込)
- 経路追加:1経路につき 5,500円(税込)
たとえば、2台・往復4経路(片道2経路)で申請する場合の試算はこうなります。
- 基本料金(1台2経路):13,200円
- 車両追加(1台):3,300円
- 経路追加(往復2経路分):5,500円 × 2 = 11,000円
- 合計:27,500円(税込)
これに加えて、道路管理者への通行手数料(2台 × 4経路 × 200円 = 1,600円)が別途必要です。
更新申請の費用
7,700円(税込)です。
すでに許可を受けている経路・車両について、通行期間を延長する申請です。新規申請と比べて書類の準備が少ない分、費用も抑えられています。
変更申請の費用
11,000円(税込)です。
許可内容(車両ナンバーや経路など)を変更する場合に必要な申請です。更新申請より費用が高いのは、変更内容の確認や書類の再作成が必要になるためです。
費用の総額シミュレーション
「結局、いくらかかるの?」という疑問に答えるため、よくあるケースで総額を試算します。
ケース①:1台・往復1経路の新規申請
- 代行報酬:13,200円(税込)
- 通行手数料:1台 × 2経路 × 200円 = 400円
- 総額:13,600円
ケース②:3台・往復4経路の新規申請
- 基本料金:13,200円
- 車両追加(2台):3,300円 × 2 = 6,600円
- 経路追加(往復2経路 = 4経路分):5,500円 × 4 = 22,000円
- 代行報酬合計:41,800円(税込)
- 通行手数料:3台 × 8経路 × 200円 = 4,800円
- 総額:46,600円
ケース③:更新申請(1台・往復1経路)
- 代行報酬:7,700円(税込)
- 通行手数料:1台 × 2経路 × 200円 = 400円
- 総額:8,100円
車両台数と経路数が費用に直結します。申請前に「何台・何経路か」を明確にしておくと、見積もりの精度が上がります。
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自分で申請する場合と代行依頼の費用比較
「自分で申請すれば代行費用は不要では?」という考えは正しいです。
ただし、自己申請には見えないコストが存在します。
自己申請のリアルなコスト
以前、自分で許認可申請を経験したことがあります。調べることが多く、窓口対応や書類の準備に思った以上の時間と手間がかかりました。経営者や現場担当者が申請業務に時間を割くということは、本来の業務時間が削られることを意味します。
- 申請書類の作成・確認:数時間〜数日
- 窓口への往復・待ち時間:半日〜1日
- 差し戻しが発生した場合の再作業:さらに数日
- 許可が下りるまでの進捗確認:継続的な工数
これらを時給換算すると、代行費用を上回るケースは珍しくありません。特に、複数台・複数経路の申請や、初めての申請では差し戻しリスクも高くなります。
代行依頼のメリット
- 申請書類の作成を専門家が担当するため、差し戻しリスクが低い
- 申請から許可証発行まで、進捗を代行者が管理する
- 経営者や担当者は本業に集中できる
- 更新・変更など継続手続きも一括して任せられる
「手続きに追われて本業の時間が削られない状態をつくる」ことが、代行依頼の本質的な価値です。
費用を抑えるための3つのポイント
代行費用を無駄なく抑えるには、申請前の準備が重要です。
①経路数を最小限に整理する
経路追加は1経路ごとに費用が発生します。申請前に「本当に必要な経路はどれか」を整理することで、不要な経路追加を防げます。往復申請か片道申請かも、実際の運行状況に合わせて選択してください。
②包括申請を活用する
複数台の車両を申請する場合、車種・通行経路・積載貨物・通行期間が同じであれば、包括申請(2台以上の一括申請)が利用できます。個別に申請するより効率的に手続きを進められる場合があります。
③更新期限を管理して変更申請を減らす
許可期間内に車両ナンバーや経路の変更が発生すると、変更申請が必要になります。変更申請は11,000円(税込)と更新申請より費用が高くなります。許可期間の管理と車両情報の安定化が、長期的なコスト削減につながります。
明朗会計で安心できる依頼先の選び方
「見積もりを出してもらったのに、後から追加費用が発生した」という話は、残念ながら珍しくありません。
依頼先を選ぶ際に確認すべきポイントを整理します。
確認すべき5つのポイント
- ①事前見積もりの提示があるか:依頼前に費用の全体像が明示されるかどうかを確認してください。
- ②追加料金の有無:「未採択経路の調査費用」「許可証の紙納品費用」など、オプション扱いで追加費用が発生するケースがあります。事前に確認が必要です。
- ③キャンセル料の有無:見積もりを見てから依頼するかどうか判断できる体制かどうかも重要です。
- ④特車許可への専門性:特殊車両通行許可に特化した事務所かどうかで、申請の精度と対応スピードが変わります。
- ⑤対応時間・連絡手段:土日祝日や夜間に対応しているか、メールやLINEなど使いやすい手段で相談できるかを確認してください。
エクリ行政書士事務所の料金体系
エクリ行政書士事務所では、以下の料金体系を採用しています。
- 新規申請:13,200円(税込)/1台・2経路(往復)
- 車両追加:3,300円(税込)/1台
- 経路追加:5,500円(税込)/1経路
- 更新申請:7,700円(税込)
- 変更申請:11,000円(税込)
事前に必ず見積もりを提示し、追加料金は発生しません。見積もり提示後にキャンセルされた場合でも、キャンセル料は一切かかりません。費用の支払いは、見積もり内容に同意した後・申請業務着手前のタイミングです。
申請から許可証発行までの流れと期間
費用と並んで気になるのが、「いつ許可が下りるか」という点です。
標準的な申請の流れ
- 問い合わせ・相談:メールまたはLINEで申請内容の概要を伝える。申請の可否や大まかな内容を確認する段階で、費用は発生しません。
- 申請依頼・必要書類の提出:申込書・委任状・申請条件(出発地・目的地・積載物・期間等)を提出します。この提出が申請依頼の意思表示となります。
- 見積もりの提示:提出された申請内容をもとに、正式な見積もりが提示されます。車両数・経路数・申請方法などを踏まえた費用が明示されます。
- 見積もり同意・正式受任:見積もり内容に同意した時点で正式受任となります。この時点でキャンセルしても費用は発生しません。
- 入金・申請業務着手:入金確認後、申請書類の作成と申請業務が始まります。
- 許可証発行・案内:許可証が発行され次第、連絡が届きます。
許可証発行までの期間
目安は3日〜40日程度です。
車両や通行経路に特別な審査が必要な場合は、時間がかかることがあります。審査期間は道路管理者側の処理によるため、代行事務所が短縮することはできません。ただし、申請書類の準備を最短で整えることで、審査開始までの時間を短縮することは可能です。許可取得を急いでいる場合は、その旨を相談時に伝えてください。
よくある質問と回答
Q:相談だけでも費用はかかりますか?
初回相談は無料です。申請の可否を確認するための相談のみで費用が発生することはありません。
Q:単車でも特車許可を取得できますか?
車両の内容によっては、単車でも申請可能です。該当するかどうかは個別に確認が必要なため、まずは相談してください。
Q:申請はオンラインだけで完結しますか?
案件によってはオンラインで完結しますが、内容によっては郵送や対面対応が必要な場合もあります。その場合の対応方法や費用については、事前に説明があります。
Q:許可が取れないことはありますか?
特殊車両通行許可申請では、事前に要件を確認したうえで申請を行うため、いわゆる「不許可」で終わるケースは多くありません。ただし、審査の過程で当初想定していた経路の一部が通行不可と判断される場合があります。その場合は、経路変更や迂回などの調整を行い、可能な範囲で許可取得を目指します。
Q:費用の支払いはいつですか?
見積もり内容に同意した後、申請業務着手前にお支払いいただきます。見積もり提示後にキャンセルされた場合でも、キャンセル料は発生しません。
まとめ:特車許可の料金を正確に把握して、最短で許可を取得する
特車許可の費用は、「道路管理者への通行手数料」と「行政書士への代行報酬」の2種類で構成されます。
代行報酬の相場は、新規申請で13,200円(税込)が基本。車両台数・経路数に応じて追加費用が発生します。更新申請は7,700円(税込)、変更申請は11,000円(税込)です。通行手数料は「申請車両台数 × 申請経路数 × 200円」で計算できます。
依頼先を選ぶ際は、事前見積もりの有無・追加料金の有無・キャンセル料の有無を必ず確認してください。明朗会計で対応してくれる事務所かどうかが、安心して依頼できるかどうかの判断基準になります。
手続きに時間を取られて本業が止まる前に、専門家に任せる選択肢を検討してください。
初回相談無料・明朗会計・土日祝日夜間対応
見積もり提示後のキャンセルも無料。まずはお気軽にご相談ください。
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